松阪地区在宅栄養研究会解散のご挨拶と松阪市への寄付の件、ご報告

私が2009年の発足時から会長をつとめさせていただきました松阪地区在宅栄養研究会は、松阪地区の在宅医療従事者それぞれが連携して在宅栄養を管理するチームを結成することを目的に、在宅栄養療法を根本から見直し、病院からの退院患者の栄養指導、在宅褥瘡発症予防、PEGを含めた在宅栄養患者の栄養サポートなどに真摯に取り組み、病院NSTと連携して地域一体型NSTを構築することを使命として立ち上げました。

2009年2月20日に開催された第1回研究会から、2016年3月11日に開催された第11回研究会まで約8年間に11回の研究会を開催することができ、数多くの知見と多職種連携の機会を提供することができたものと思います。

一方で松阪地区においても地域連携に関しては、さまざまな取り組みが活発に行われるようになったことから、松阪地区在宅栄養研究会はその役割を終える時が来たものと考えました。世話人・幹事各位に採決を諮った結果、2020年3月末日をもって解散とすることになりました。

長年、会場提供をお引き受けいただいた済会松阪総合病院及び各幹事の皆さま、参加者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
また余剰金約34万円に関しては松阪市に寄付することになりました。

先般、令和2年4月30日午後1時15分~市長室を訪問し、竹上真人市長に寄付金を手渡してまいりました。
竹上市長には「在宅関係のことで立ち上げた会なので、在宅に関わることに協力させていただきたい」とお話をさせていただき、竹上市長からは8月に発行するエンディングノートの制作費に充てたい旨をお話いただきました。

また竹上市長からは「松阪地区在宅栄養研究会は世の中の先駆けとなる活動だった」と評価していただきました。本件は朝日新聞、中日新聞、夕刊三重にて報道していただきました。(2020年5月20日追記)

これまでご参加、ご支援をいただきましたすべての方々に心より感謝申し上げます。

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ドイツから鮒田式胃壁固定具の特許証書が届きました。

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2019年8月2日付で届いた鮒田式胃壁固定具の特許証です。
ドイツでは3つの特許を取得することができました。
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これからも立ち止まることなくチャレンジしていきたいと思います。

第23回PEG・在宅医療学会学術集会参加

2018年9月15日(土)に福岡国際会議場で開催された第23回PEG・在宅医療学会学術集会に参加してまいりました。

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今回はHEQ研究会が学会に昇格して2回目の学術集会でした。

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今回の学術集会のテーマは『「絆」~PEG診療から在宅医療へ、つなごうチーム医療~』です。HEQ研究会の頃から本学会では在宅復帰された患者さんのQOLを高めるべく諸問題に取り組んできた実績があります。今回は患者さんのQOLの向上に貢献する医師だけではなく、看護師、薬剤師、歯科衛生士、理学療法士、介護士、訪問看護職員など多職種で繋ぐチーム医療に焦点を当てたいと大会長である福岡大学の前川隆文教授は述べられております。
私も地域医療に携わる中でこの多職種連携は必要不可欠なものであり、チーム医療の大切さを改めて肌で感じています。
こうした中、前回からメディカルスタッフの演者の中から優秀演題を「チーム医療特別賞」として表彰する企画が行われました。さらに今年度からは本学会を看護師としてリードして来られた梶西ミチコ氏の業績を記念して「梶西賞」が設けられることになりました。さまざまな活動にスポットがあてられることも手前味噌ですが本学会のすばらしさだと思います。

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写真は大会長の前川隆文先生、梶西ミチコ看護師です。
改めて私自身も地域に戻り患者さんのQOL向上に寄与できるチームづくりについて考え、実行していきたいと思います。

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前川先生、関係者の皆さま、お疲れさまでした。ありがとうございました。
来年、第24回PEG・在宅医療学会学術集会は2019年9月7日(土)に大阪国際交流センターで開催されます。次回の学術集会会長は大阪市立十三市民病院 副院長 西口幸雄先生です。

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第22回PEG・在宅医療研究会学術集会参加

2017年9月23日(土)に札幌コンベンションセンターで開催された第22回PEG・在宅医療学会(旧HEQ)学術集会に参加してまいりました。

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今回は研究会が学会に昇格した記念すべき第1回目の学術集会です。

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今回は発表会場をひとつに集約して、ポスター展示と交互に発表が行われるスタイルだったために、しっかりと研究発表を聞くことが出来ました。さて今回のテーマは「原点に還って」。

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私もかつて言及したことがありますが、終末期認知症に対するPEGの適応に関しマスコミ等を中心に批判を受け、すべてのPEGが問題であるという誤解を受けました。しかしPEGは経鼻経管栄養が与えてきた多大な不利益から患者さまを救うことが出来るきわめて有益な方法であることは間違いありません。学会としてそうしたことをしっかりと発信していかなければなりません。
改めて原点に還って患者さまのQOLを向上させることができる内視鏡治療とは何か?について考えることが出来た1日となりました。

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会長の倉敏郎先生、関係者の皆さま、お疲れさまでした。ありがとうございました。
前日の幹事会では胃壁固定法の点数化に向けて大きな前進がありました。私も原点に還って出来る事をひとつひとつ実行して行こうと思いました。

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来年、第23回PEG・在宅医療学会学術集会は2018年9月15日(土)に福岡国際会議場で開催されます。次回の学術集会会長は福岡大学 筑紫病院外科 前川隆文教授です。

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